歯が痛くなる前に
「歯を守る」ため、
予防で歯科に通う時代です

時代の流れは
「8020運動」から
「8029運動」に

8029運動

80歳で20本の健康な歯を残そうという、いわゆる「8020運動」という言葉を聞かれたことがある方も多いかと思います。これは30年ほど前に厚生労働省や日本歯科医師会によって提唱されたものですが、その発展形として千葉県医師会が提唱した「8029運動」という新しい理念が生まれています。
これは歯の寿命と健康寿命との関連性がさまざまな研究によって証明される中、「80歳になっても肉や魚などをしっかり食べてきちんとした栄養を摂ることで、介護の必要がない元気なご高齢の方を増やしていこう」という取り組みです。
高齢化社会が進み「人生100年時代」ともいわれる中、栄養不足にならないためには歯をしっかり残しておくことが欠かせません。ひと昔前は歯科というところは歯が悪くなってから行くところと考えられていましたが、社会のあらゆる分野で予防という考え方が取り入られている今日、歯科の分野においては最強の素材である天然の歯をいかにしていい状態のまま残していけるかということが大事になっています。

歯を守るためには歯科医院での
プロフェッショナルケア、
メンテナンスが大切です

メンテナンス

歯を守ることは、歳を重ねるごとに重要さを増してきます。欧米を始め歯科先進国では、歯科を訪れる目的は治療ではなく検診が常識となっており、いつまでも健やかな生活を送るためには歯の健康を保ち、健やかな身体づくりを進める予防治療の取り組みが欠かせません。これは高齢になっても元気に生活を送られている方とそうでない方の違いが、残存歯数と関連していることを明らかにした多くの調査で証明されています。
特に歯周病の場合は、自覚症状がないため初期段階で気づくことができず、また、ご自分で行うブラッシングだけでは完全にプラーク(歯垢)を取り除くことはできないため、将来重症化するリスクを抱えたまま過ごしておられる方が大半です。重症化や慢性化してしまってからでは治療にかかる費用だけでなく、ほかのことを充実させたいのに時間もかかってしまい、歯科に行くのも億劫になるといった負のスパイラルに陥ってしまいます。
当院では、患者さまがいつまでも健康な歯で美味しく食事をすることができ、健康でいきいきとした生活を送れるよう、虫歯や歯周病を始めとした歯の病気予防の視点を大切に、さまざまな角度からサポートさせていただきます。最近歯や歯茎の調子がおかしいと感じたら、ご相談ください。

当院の予防治療メニュー

口腔内チェック

口腔内チェック

効果的な予防治療を行うには、まず現在のお口の中の状態を正確に把握するところから始まります。歯科医師および歯科衛生士が歯周ポケットの検査、出血や膿の確認、プラークの付着状況や歯の動揺度など、歯と歯周組織の状態、虫歯や歯周病のリスクを丁寧にチェックします。

プラークの染め出し

ブラッシングの磨き残しをチェックするため、プラークの染め出し液を使用してどこにプラークが残っているのか視覚的にわかりやすくします。患者さまご自身で現在の状況を視覚的に把握できるため、日頃ご自宅で行われているブラッシングのクセや特徴を自覚しやすいのが大きなメリットです。

ブラッシング指導

ブラッシング指導

十人十色といわれるように、性格だけでなくお口の中の状態もお一人おひとり異なります。プラークの染め出しで得た結果をもとに、患者さまに適したブラッシング方法をご提案させていただきます。あわせて歯間ブラシやデンタルフロスの使い方、仕上げ磨きの方法などもプロフェッショナルケアの専門家である歯科衛生士がわかりやすく丁寧に指導させていただきます。

スケーリング(歯石除去)

スケーリング

お口の中の細菌の巣で虫歯や歯周病の原因となる歯石を取り除くことは、予防治療を行う上で欠かせないポイントといえるでしょう。歯石が付着している場所によって複数の専門器具を使い分けることで、痛みのないスケーリングを行っています。 スケーリングは保険治療の虫歯検査・歯周病検査を同時に受けていただくことで、保険適用となります。詳しくはお問い合わせください。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

PMTCとは専門的機械的歯面清掃を意味する英語の略で、その名の通り歯科医師・歯科衛生士といった歯科医療に携わるプロフェッショナルが、専用の器具を用いて日頃のブラッシングでは磨き切れない汚れを徹底的にクリーニングしていく方法です。虫歯や歯周病の予防に最も効果的といわれており、適切に行うことで痛みなしに処置を行うことが可能なため、人気の高いのが特徴です。

PMTCのメリット

PMTCのデメリット

エアフロー

当院はPMTCにとどまらず、さらに質の高い歯のクリーニング方法を導入しています。それがエアフローと呼ばれるもので、グリシン(アミノ酸)を使用した専用パウダーを歯面に吹き付けて汚れを落とす「エアフローワン」という機械で行います。歯肉縁上および縁下のバイオフィルムを除去できるだけでなく、日常の食べ物や喫煙による歯の表面のステイン(着色)、早期歯石除去を行うことができる機器です。
「エアフローワン」は歯の摩耗性を最大限抑え、歯面を傷付けることなくクリーニングできるのが最大のメリットで、歯周ポケット内や器具の届かない部分もキレイにでき、アミノ酸による歯肉の血流促進も図れるなど、従来のクリーニングよりさらにワンランク上のクリーニング方法と言えるでしょう。歯周病だけでなく、タバコやワイン・コーヒーなどが原因の着色でお悩みの方もお気軽にご相談ください。

エアフローのメリット

エアフローのデメリット

フッ素塗布

フッ素というと「昔、理科の授業で習った」ことを思い出される方も多いのではないでしょうか。
定期的にフッ素を歯に塗布することはさまざまな予防効果があり、主な特徴として次の3つが挙げられます。

  • 1歯のエナメル質にフッ素が取り込まれることで歯が強化される

  • 2歯から溶け出したリン酸やカルシウムを取り込むことで、歯の再石灰化が促進される

  • 3歯を溶かして穴をあける虫歯菌の力を弱める効果がある

フッ素塗布は虫歯予防に適した、安全・安心な方法です。ごく初期の虫歯の場合、フッ素塗布で治療するケースもあります。年齢を問わず、虫歯になりにくいお口の環境づくりにぜひご利用ください。

その他

その他

当院はご自宅で使用する歯ブラシなどについても、患者さまお一人おひとりに適したセルフケアサポートに徹しています。どの歯ブラシがいいか、おすすめのグッズも取り揃えていますので、わからないことがあれば何なりと歯科衛生士にご相談ください。